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あなたは来た道を戻っていく。
ぱきん、ぱきん、ぱきん。背後の音が遠くなっていく。
案内をしてくれる水晶が、どんどん少なくなっていく。

 

全ての明かりが無くなる頃、最初の空間にたどり着いた。
相変わらず真っ黒な地面だけが広がっている。

 

すると目の前に自分がいることに気が付く。
思わず足を止めればそれは壁だった。床と同じ黒い壁。
そこにあなたが映っているのだ。

 

今のあなたはどんな顔をしているだろう。

 

 

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