top of page

真っ青なステージにあなたの音が響く。
上手くいっただろうか。音を外してしまっただろうか。
どの音もこの空間を優しく劈いて、そのまま溶けていく。

あなたが演奏を終えれば少し間を空けて、青木はぶっきらぼうに答える。

 

「いいんじゃねーの」

 

……その顔は何故か空を見上げていた。

​▼

bottom of page